12月30日 山梨採集ようやく冬休みを迎えた。今回はケンゴにみっちりとオオクワガタ採集を仕込むために、山梨県に4日間連続で 泊り込む計画を立てた。 12月30日。 午後1時、現地に着く。 1ポイント目に向かう。ここには5年ほど前に 爆採れした1本の立ち枯れがある。3年前にチェックした時には 産卵していなかったが、そのまま寝かせてある。 周囲は人の背丈ほどのボサが生い茂っているので おそらく誰も入っていないだろう。 ケンゴは一見して「入りたくない」ときっぱり。 仕方なく1人でヤブ漕ぎする。 案の定誰も入った形跡はない。しかもあと2年くらいで 最高の状態になりそうな立ち枯れを見つけた。 だが、目的の木が見つからない。 すると1本の倒木があった。 どうも立ち枯れが自然に倒れたらしかった。 チェックすると見覚えのある古い割り痕がある。 自分が叩いた痕だ。つまり目的の木だった。 さっそく削っていくといきなり太い食痕が出た。 だがかなり古い。追っていくと根部に真っ直ぐ伸びている。 間違いなくオオクワガタの食痕である。 しかもだんだん新しくなり詰まっている。 そのうち、ぽっかりと穴が開いた。 中には黒々としたオオクワガタの成虫が見える。 やった!! 思わず声が出た。慎重に取り出すと大歯型が現れた。 感動の瞬間である。♂の大歯型は簡単には採れないだけに 非常に嬉しい。 すぐに車に戻り、ケンゴに見せると目を輝かせて 「オレも採りたい」と言う。 サイズを測ると65ミリ。立派である。 撮影機材を持ち運び、 続きはケンゴに任せてみると、 さらに太い食痕が! しかも心材の堅い部分を食い進んでいる。 割り出すには時間がかかりそう。 時間はたっぷりあるのでとにかく 潰さないように指示しながら割らせる。 30分も格闘しただろうか。 食痕が荒くなったと思ったら 幼虫の姿が見える。グッドサイズだ。 それまで以上に慎重に割って取り出す。 推定、14グラムオーバーのオオクワガタ3令幼虫を ゲットした。いきなり初日から採れたので ケンゴも嬉しそう。 この後は、メスの蛹室があったが すでに脱出していて追加はなかった。 撮影も済ませたので、次のポイントへ。 だが、すぐに日没になり終了とした。 4時間ほどの採集だったが大満足で宿に向かった。 初日の結果は、 1♂♂65ミリ 3令幼虫1頭 翌日へ続く。 |